通貨強弱の使いかた~通貨単体の強弱を確認して全体の通貨フローを確認
通貨強弱とは?
通貨単体の強弱関係(売買関係)を確認できるインジケータのこと。
例)全体的にみていまドルが強い(買われている)とか、円が弱い(売られている)とか
FXレートは通貨ペアで構成されているので、レートだけで通貨単体の強弱を判断しようとすると結構大変です。もし、ドル円とユーロドルで3通貨(ドル、円、ユーロ)の強弱を判断しようとすると
ドル円 | ユーロドル | 通貨強弱 |
---|---|---|
上昇 | 上昇 | ユーロ > ドル > 円 |
横ばい | 上昇 | ユーロ > ドル = 円 |
下降 | 上昇 | 円、ユーロ > ドル(円とユーロの強弱は不明) |
上昇 | 横ばい | ユーロ = ドル > 円 |
横ばい | 横ばい | ドル = 円 = ユーロ |
下降 | 横ばい | 円 > ユーロ = ドル |
上昇 | 下降 | ドル > 円、ユーロ(円とユーロの強弱は不明) |
横ばい | 下降 | ドル = 円 > ユーロ |
下降 | 下降 | 円 > ドル > ユーロ |
相当慣れてないと一瞬で判断するのは難しいと思います。
ダウンロードリンク
MT4の場合
ku-chart-makerの改良。 - とあるMetaTraderの備忘秘録
TradingViewの場合
Ku-Chart — daisuke_gewinn作成のインジケーター — TradingView
Ku-chartの計算方法を知りたい方は
Ku-Chartの簡単な計算方法 - Qiita
通貨強弱の表示数
最大で8通貨の強弱関係を表示できます。(EUR/USD/JPY/CHF/GBP/AUD/CAD/NZD)
ただ、トレードで使用する場合は、自分がトレードする通貨に絞ったほうが見やすいです。
自分の場合は、5通貨(EUR/USD/JPY/GBP/AUD)の表示にしています。
通貨強弱の利用シーン
通貨強弱の利用シーンを考えてみます。
①過去レートの通貨強弱を確認、検証する。
おすすめです。以前、直近10年のドル円の過去チャートで、大きなイベント時(リスクオフ/オン)の通貨強弱を確認したことがあります。
自分で手法を考えるときに通貨強弱を検証すると何か気づきがあるかもしれません。
②トレードで、中長期的な通貨強弱を確認する。
中長期トレードに限らず、スキャルピングでも、全体的な通貨フローを確認しておくことは大事だと思います。(通貨強弱を確認し、ロング or ショートのどちらで攻めるか決めるなど)
③トレードで、エントリーする通貨ペアの選定。
理論上は、一番強い通貨と一番弱い通貨のペアでトレードすれば、勝ちやすいように見えます。
ただ実際にはそう上手くいきません。通貨強弱が一番強くても天井の可能性もあります。(チャートと同じ)
④トレードで、エントリー(クローズ)タイミングに使う。
自分の場合はスキャルピングなので、通貨の相関関係でエントリーするときは、直接レートで判断するようにしています。
ただ、中長期トレードの場合は、通貨強弱を見た方が分かりやすいし正確だと思います。
通貨強弱まとめ
・全体の通貨フローを確認したいときは通貨強弱が便利。
・実際のトレードでも通貨強弱を確認しておくと、有利に働くことが多い。
・おすすめは、過去チャートの通貨強弱の検証です。新しい手法のヒントがあるかもしれません。