FXの取引時間とイベント~市場ごとの特徴とアノマリー
FXの取引時間について
FXは平日24時間(月曜~金曜)、いつでも取引できます。
土日だけは世界中のほとんどの市場が休みになるので、取引できません。
※中東の一部地域をのぞく
FXと休祝日について
元旦とクリスマスは、世界中のほとんどの市場が休みになるのでFXの取引もできません。
それ以外の祝日の場合、FXは取引できます。
例)日本のゴールデンウィーク
休みなのは日本市場だけで、世界の市場(ロンドン、NY)は通常通り動いているので、
そのため外国為替も通常通り取引可能。
つまり「その国固有の祝日」は、その国の市場が休みになるだけで、FX取引は休みにならない。
FXの3大市場
世界の外国為替市場は、世界の都市の数だけありますが、
取引量が多いのは、日本(東京)、イギリス(ロンドン)、アメリカ(NY)です。
なかでもロンドン市場と、NY市場の取引量が群を抜いて大きいです。
サマータイム(夏時間/冬時間)について
アメリカやヨーロッパ各国では、サマータイムと呼ばれる制度があります。
簡単に説明すると、「日の出が早くなる時期にあわせて、行動時間も1時間早くして、太陽光が出ている時間を有効利用しよう」という試みです。
※9時出社が8時出社になるイメージ(サマータイムのあいだ時計の針を1時間進める)
FXでなぜ夏時間/冬時間を意識するか?
主要市場の開始時刻というのは、一時的にボラティリティが上がる重要なポイントです。
また、時間帯のイベント(ダウ開始やフィックス)なども、1時間ずれてくるので、FX取引においても夏時間/冬時間の切り替えを意識する必要があります。
アメリカとヨーロッパ各国のサマータイムの導入時期は以下の通り。
国 | 夏時間 |
---|---|
アメリカ | 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日 |
ヨーロッパ | 3月最終日曜日~10月最終日曜日 |
※これを基本に、FX業者によって切り替え時期は多少変動するので注意してください。
時間帯ごとのイベントとボラティリティ表
時間帯ごとのイベントとボラティリティをまとめました。
※夏時間です。冬時間の場合、欧米のイベントは1時間遅くなるので注意してください。
日本時間 | 市場 | イベント | ボラティリティ (5が最大) |
---|---|---|---|
06:00 | オセアニア | 00分 NYクローズ | 12345 |
07:00 | オセアニア | 12345 | |
08:00 | (東京) | 12345 | |
09:00 |
東京 |
00分 東京オープン日経株式開始 55分 東京仲値発表 |
12345 |
10:00 | 東京 | 12345 | |
11:00 | 東京 | 12345 | |
12:00 | 東京 | 12345 | |
13:00 | 東京 | 12345 | |
14:00 | 東京 | 12345 | |
15:00 | (ロンドン) | 00分 東京クローズ | 12345 |
16:00 |
ロンドン |
00分 ロンドンオープン 30分 FTSE株式開始 |
12345 |
17:00 | ロンドン | 12345 | |
18:00 | ロンドン | 12345 | |
19:00 | ロンドン | 12345 | |
20:00 | ロンドン | 12345 | |
21:00 | NYロンドン | 00分 NYオープン | 12345 |
22:00 | NYロンドン | 30分 NYダウ株式開始 | 12345 |
23:00 | NYロンドン | 00分 NYオプションカット | 12345 |
00:00 | NYロンドン | 00分 ロンドンフィックス | 12345 |
01:00 | NY | 00分 ロンドンクローズ | 12345 |
02:00 | NY | 12345 | |
03:00 | NY | 12345 | |
04:00 | NY | 12345 | |
05:00 | NY | 12345 |
FXの時間帯イベントの補足とかアノマリー
NYクローズ(夏6時/冬7時)
FXの1日の単位は、NYクローズが起点(終点)です。またスワップポイントはNYクローズをまたいだ時点で付与されます。
東京オープン(9時)
東京市場ではロンドン/NY市場と比べると、トレンドが出にくいです。これは日本の個人投資家が「逆張り」が好きなことと関係あるかもしれません。
東京仲値発表(9時55分)
ゴトウビには、日本の輸入企業のドル決済需要で、ドルが買われるアノマリーがあります。また、仲値発表後ドル売りに傾く傾向があることも覚えておきましょう。
ロンドンオープン(夏16時/冬17時)
通称「4時の人」です。ロンドン市場開始とともにトレンドが発生することを狙った「ロンドンブレイク」と呼ばれる手法が有名です。
NYオープン(夏21時/冬22時)
通称「9時の人」です。NYオープンから3時間のあいだはボラティリティが非常に高くなり、チャートの性質が大きく変わるので注意が必要です。
NYダウ開始(夏22時30分/冬23時30分)
NYオプションカット(夏23時/冬24時)
オプションの締め切り時間です。大きなオプションのある価格にレートが引き寄せられたり、オプションバリアの攻防で上下に激しく動いたりすることがあります。
ロンドンフィックス(夏24時/冬25時)
ロンドンフィックスまでの5分間が、最もボラティリティが高くなる時間です。大口の取引が頻発し値動きが非常に荒くなるので注意しましょう。
ロンドンクローズ(夏25時/冬26時)
ロンドン市場が終わると、ボラティリティが一気に低くなります。あまり無理してトレードする必要はないかもしれません。