FXタカハシのトレード日記

FXタカハシのトレード日記

日々のトレードの反省点と、役立つ知識(時系列分析、テクニカル)を要約します。

短期トレード VS 長期トレード メリットとデメリット

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短期トレードと長期トレードのメリットデメリットをそれぞれ比較してみます。

比較するトレード期間のイメージは以下の通り。
短期トレード:スキャルピング 数秒から15分くらいで決済するトレード
長期トレード:スウィング 1日~数ヶ月くらいで決済するトレード

必要になる知識

FXで必要になる知識は、大きく分けて2つあります。
テクニカル分析 より短期の価格変動を分析。チャート上の買われすぎ、売られ過ぎなどに注目する。
ファンダメンタル分析 より長期の価格変動を分析。政策、景気、物価、金利などに注目する。

短期トレードの場合、テクニカル分析ファンダメンタル分析です。もちろんファンダメンタル分析できることに越したことはないですが、短期の価格変動の要因のほとんどは、チャート上の買われすぎ、売られ過ぎです。
長期トレードの場合、ファンダメンタル分析テクニカル分析です。長期的な為替変動の要因には、最終的にその国の経済状況が反映されます。

予測の難しさ

株や為替などの価格変動を表すモデルに「ランダムウォークモデル」があります。
例)drift項ありランダムウォークモデルの場合
当日の価格 = トレンド + 前日の価格 + 誤差
誤差はホワイトノイズと呼ばれる、予測することができないノイズです。

もしFXの価格変動がランダムウォークモデルに従うとすれば、長期の予測になればなるほど誤差がつみ重なることになり、予測は難しいと言えます。(=予測区間の幅が広がる)

なので、予測の難しさは 長期トレード>短期トレード です。

トレードの安定性

ここでは、トレードの勝率が確率的に収束しているか?(必要な試行回数をこなしているか)に注目します。

誤差±10%で考えたときに
勝率50%に収束するのに必要な試行回数は、384回
勝率60%に収束するのに必要な試行回数は、256回 です。
参考サイト:https://control-of-money.site/?p=234

これをふまえて、
仮に、初めてFX投資をするAとBが、それぞれ短期トレードと長期トレードを始めたとして、1年後のトレード結果は以下のようになったとします。

A(短期トレード):勝率50% トレード回数2500回(10回/日で250営業日)
B(長期トレード):勝率50% トレード回数250回(1回/日で250営業日)

この結果から言えるのは、AとBの勝率は50%でまったく同じですが、その信頼性が異なるということです。Aの場合、確率は収束してるといえるので、この先も勝率50%くらいを見込めますが、Bの場合、この先の勝率はまだ分からないでしょう。

ちょっと極端な例になってしまいましたが、言いたいことはトレード回数が多いほど、勝率の信頼性が高いということです。なのでトレードの安定性は、短期トレード>長期トレードとします。

肉体的疲労

短期トレードの場合、1日中チャートに張り付いてトレードします。長期トレードの場合は、基本指値で取引するので、チャートに張り付く必要はありません。肉体的に疲労するのは短期トレード>長期トレードです。

精神的疲労

短期トレードで一番メンタルにくるのは、損切が続いたとき(損切貧乏)でしょう。長期トレードの場合は、大きいマイナスを抱えているとき(塩漬け)がきついと思います。精神的な疲労度はどちらも同じくらいだと思います。

リスクとリターン

1回のトレードで考えるなら、短期トレードはローリスクローリターン、長期トレードはハイリスクハイリターンです。ちなみに、リスクとリターンの関係はトレードオフなので、ローリスクハイリターンや、ハイリスクローリターンというのは基本的にありません。

ボラティリティ

短期トレードはボラティリティが高いほど優位性があります。ボラティリティが高ければスプレッドコスト(手数料の割合)が下がるので、スプレッド負けの可能性が低くなります。ただし、あまりにもボラティリティが高いと、業者のスプレッドの下限がひき上がるので注意しましょう。

長期トレードの場合は、一時的なボラティリティの変動で優位性が変わることはありません。

メリットデメリットまとめ

個人的には短期トレードをおすすめします。その理由として長期トレードの予測はそれほど難しいと考えるからです。ただ短期トレードも長期トレードも、手法ありきだと思いますので、まず手法を考える⇒その手法に適したトレード期間を探す。順番的にこっちのほうが良い気がします。