コロナショックで、ドル円はなぜ急上昇したか?
上半分がドル円の日足チャート、下半分がドルと円の「通貨強弱」です。
3月9日の101円を底として、高値112円のきれいなV字チャートになっています。3月9日時点では、市場参加者の大半の予想が「100円割れ」であり、まさか112円付近まで全戻しするとは、ほとんどだれも予想してなかったと思います。
当然、私も100円割れを意識していた一人で、今回なぜ3月9日以降急上昇したか?の理由を知りたく、通貨強弱を確認することにしました。
以前に直近10年のリスクオフ時(リーマンショック、東北大震災、EU離脱)の検証をした時は、安全通貨の円とドルはともに買われるが、円買いの強さが、ドル買いを上回ることが多く(円買>ドル買)、結果ドル円は下がるという認識でした。
それが今回は、円買いドル売りと、円はいつも通り買われたが、ドルが若干売られていることが確認できます。そして3月9日以降は、ドルが急反転し、強く買われていました。
3月9日以前にドルが買われなかった理由は分かりませんが、以前のようなリスクオフの動きなら(円買い>ドル買い)それほど、ドル円も下落しなかったかもしれません。
100円割れを意識する価格帯まで下げたあとに、個人投資家のショートポジションを狩りながら上昇していったのではないか、なんてついつい妄想してしまいます。
いずれにせよ今回のようなリスクオフの動き、「ドル売り→急反転→ドル強く買い」もあることは覚えておきましょう。
最後に、来週以降の予想です。普通に考えれば112円まで全戻しした後に下がるように見えます。ただ3月9日以降のように、112円を意識させておいて、徐々に下がっていき、急下降。こんな動きをされるのが一番嫌ですね。
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