FXタカハシのトレード日記

FXタカハシのトレード日記

日々のトレードの反省点と、役立つ知識(時系列分析、テクニカル)を要約します。

トレード結果4月第3週 ドル円107円割れの後強く反発、安値切り上げる

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ドル円は、月曜日高値108.5円をつけたあと下降し、火曜日水曜日に107円割れるがここで強く反発し108付近まで上昇した。
その後も木曜日のフィックスで、107.2から強く反発、金曜日フィックスは107.3から反発と、107円付近での強い買いが印象的だった。
来週のポイントになる価格帯は
①高値108円、安値107.3円の攻防
②高値抜けた場合は108.5円、安値抜けた場合107.3円を意識

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今週のトレード結果はマイナスでした。
3月の好調が嘘のように、4月に入ってから全く勝てません。(勝ち方を忘れました)
とはいえ、何とかなりそうな気もしますので、FXのほうはそれほど悲観はしていません。

問題は、もうやらないと決めたはずのBOを、またやってしまったということです。

自分のような自制心の弱い人間はBOをやってはいけません。
なぜならBOは掛け金を自由に決められるので、大きな賭け金をかければある程度の負けを簡単に取り戻すことができるからです。

実はこれが大きな罠で、掛け金のかけ方(ベッティング)で勝ったことを、実力で勝ったと勘違いしてしまうのです。(FXのナンピンも同じ)
そして一度そういう経験をしてしまうと、また苦しいときにはつい、BOで取り戻そうとしてしまうのです。(自分の場合がそうです)

もちろんBOだけで勝ってる人もいますので、FXにはないBOの優位性はあります。例えば
・レンジ手法なら、価格が動かないときでも勝てる。
ボラティリティに比べ、BOの価格(スプレッド)が安いときがある

BOをやるなら何らかの優位性を持ってやるべきで、FXの負けを取り戻すためにBOをやるなんてのは、いつか必ず破産します。

短期トレード VS 長期トレード メリットとデメリット

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短期トレードと長期トレードのメリットデメリットをそれぞれ比較してみます。

比較するトレード期間のイメージは以下の通り。
短期トレード:スキャルピング 数秒から15分くらいで決済するトレード
長期トレード:スウィング 1日~数ヶ月くらいで決済するトレード

必要になる知識

FXで必要になる知識は、大きく分けて2つあります。
テクニカル分析 より短期の価格変動を分析。チャート上の買われすぎ、売られ過ぎなどに注目する。
ファンダメンタル分析 より長期の価格変動を分析。政策、景気、物価、金利などに注目する。

短期トレードの場合、テクニカル分析ファンダメンタル分析です。もちろんファンダメンタル分析できることに越したことはないですが、短期の価格変動の要因のほとんどは、チャート上の買われすぎ、売られ過ぎです。
長期トレードの場合、ファンダメンタル分析テクニカル分析です。長期的な為替変動の要因には、最終的にその国の経済状況が反映されます。

予測の難しさ

株や為替などの価格変動を表すモデルに「ランダムウォークモデル」があります。
例)drift項ありランダムウォークモデルの場合
当日の価格 = トレンド + 前日の価格 + 誤差
誤差はホワイトノイズと呼ばれる、予測することができないノイズです。

もしFXの価格変動がランダムウォークモデルに従うとすれば、長期の予測になればなるほど誤差がつみ重なることになり、予測は難しいと言えます。(=予測区間の幅が広がる)

なので、予測の難しさは 長期トレード>短期トレード です。

トレードの安定性

ここでは、トレードの勝率が確率的に収束しているか?(必要な試行回数をこなしているか)に注目します。

誤差±10%で考えたときに
勝率50%に収束するのに必要な試行回数は、384回
勝率60%に収束するのに必要な試行回数は、256回 です。
参考サイト:https://control-of-money.site/?p=234

これをふまえて、
仮に、初めてFX投資をするAとBが、それぞれ短期トレードと長期トレードを始めたとして、1年後のトレード結果は以下のようになったとします。

A(短期トレード):勝率50% トレード回数2500回(10回/日で250営業日)
B(長期トレード):勝率50% トレード回数250回(1回/日で250営業日)

この結果から言えるのは、AとBの勝率は50%でまったく同じですが、その信頼性が異なるということです。Aの場合、確率は収束してるといえるので、この先も勝率50%くらいを見込めますが、Bの場合、この先の勝率はまだ分からないでしょう。

ちょっと極端な例になってしまいましたが、言いたいことはトレード回数が多いほど、勝率の信頼性が高いということです。なのでトレードの安定性は、短期トレード>長期トレードとします。

肉体的疲労

短期トレードの場合、1日中チャートに張り付いてトレードします。長期トレードの場合は、基本指値で取引するので、チャートに張り付く必要はありません。肉体的に疲労するのは短期トレード>長期トレードです。

精神的疲労

短期トレードで一番メンタルにくるのは、損切が続いたとき(損切貧乏)でしょう。長期トレードの場合は、大きいマイナスを抱えているとき(塩漬け)がきついと思います。精神的な疲労度はどちらも同じくらいだと思います。

リスクとリターン

1回のトレードで考えるなら、短期トレードはローリスクローリターン、長期トレードはハイリスクハイリターンです。ちなみに、リスクとリターンの関係はトレードオフなので、ローリスクハイリターンや、ハイリスクローリターンというのは基本的にありません。

ボラティリティ

短期トレードはボラティリティが高いほど優位性があります。ボラティリティが高ければスプレッドコスト(手数料の割合)が下がるので、スプレッド負けの可能性が低くなります。ただし、あまりにもボラティリティが高いと、業者のスプレッドの下限がひき上がるので注意しましょう。

長期トレードの場合は、一時的なボラティリティの変動で優位性が変わることはありません。

メリットデメリットまとめ

個人的には短期トレードをおすすめします。その理由として長期トレードの予測はそれほど難しいと考えるからです。ただ短期トレードも長期トレードも、手法ありきだと思いますので、まず手法を考える⇒その手法に適したトレード期間を探す。順番的にこっちのほうが良い気がします。

 

移動平均線=トレンドのこと

移動平均線とは?

移動平均線(MovingAverage=MA)は価格の変動をなめらか(平滑化)にしたものであり、トレンドの方向を判断するのに使用する。

移動平均線のパラメータ

移動平均の計算で必要になるのが「期間」と「代表価格」
「期間」は、価格を平滑化する期間のこと。より長期のトレンドを判断したいときは、より長い期間を設定する。
「代表価格」はそのローソク足を代表する価格のこと。いろいろあるが、一般的に「終値」を使用することが多い。

代表価格の種類は以下の通り。

代表価格 意味
始値 ローソク足の始めの価格(寄り付き)
高値 ローソク足の最高値
安値 ローソク足最安値
終値 ローソク足の終わりの価格(引け)
Middle Price (高値+安値)÷2
Typical Price (高値+安値+終値)÷3
Average Price 始値+高値+安値+終値)÷4

移動平均線の計算例

5日単純移動平均線(5SMA)の場合、

期間 4日前 3日前 2日前 1日前 現在
終値 100円 101円 102円 103円 99円
移動平均         101円

現在の5日単純移動平均の値は、(100 + 101 + 102 + 103 + 99) ÷ 5 = 101円

平均なのになぜ現在の値か?

ここで少し注意したいのが、現在の5日移動平均の価格が101円ということです。
本来、平均は真ん中の値を表すので、正しくは2日前の5日移動平均の価格が101円のはずです。

なぜ2日前の平均価格を現在にシフトしているのか?

本当の現在の5日移動平均の価格は、「将来の価格(1日後の価格と2日後の価格)」が分からないため計算できないので、「過去の平均価格」で代用しています。

移動平均支持線/抵抗線になるか?

移動平均はあくまでもトレンドの方向を判断するためのもので、以下のような使いかたは副次的なものと考えます。(=おまけ)

支持線/抵抗線
ゴールデンクロス/デッドクロス
・エントリー(クローズ)タイミングとして使用

移動平均の価格は、「過去の平均価格」を現在にシフトしたものなので、「現在の平均価格」として使用するような使いかたは、副次的ということです。 (その概念があることによる優位性しかない)

移動平均のパラメータは何を使えばいいか?

「期間」の設定は、長期なら200 or 100、中期なら50、短期なら20 or 10でいいと思います。
※個人的に、21とか75はきりが悪いので使いません。(20も21も変わらない。)
「代表価格」の設定は、終値でいいでしょう(終値,Middle,Typical,Averageの違いはそれほどない)

移動平均線の種類

よく使われている移動平均線は以下の通り。

移動平均線 計算方法
単純移動平均線(SMA) 期間内の終値の平均
加重移動平均線(WMA 単純移動平均の改良で、より直近の価格を重視
指数移動平均線(EMA) 単純移動平均の改良で
より直近の価格を重視し、期間外データも考慮
修正移動平均線RMA 単純移動平均の改良で期間外データも考慮
ハル移動平均線(HMA) 2本の加重移動平均を計算に使用
価格変動に対する反応性が素早い
ルノー移動平均線ALMA 正規分布をフィルタリングに使用
反応性が早くだましが少ない

移動平均線の反応性の比較

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移動平均線の比較

ドル円の2018年~2019年のチャートに各種移動平均線を表示して、反応性を比較しています。(パラメータは「期間:100」、「代表値:終値」)

青枠で囲んだ2018年の上昇トレンドでは、反応速度が速い順に
HMA>ALMA>EMA,WMA>SMAでした。(RMAは変動が少ないため除外)
※パラメータの設定によっても変わるので参考程度に。

また赤枠で囲んだ2019年初頭のフラッシュクラッシュのような短期間で急激に下がるような動きには、どの移動平均線を使っても対応が難しいように見えます。

移動平均線まとめ

比較的最近作られた、ハル移動平均(2005)やアルノー移動平均(2009)は、他の移動平均と比較して反応速度が速いわりに、だましも少ないように感じました。
とくに、ハル移動平均の反応速度の速さは、かなり早いと思います。

ただし、移動平均の本来の機能は、あくまでもトレンドの判断だと思いますので、使い慣れた移動平均があるならば、それを使うのが一番いいと思います。
(自分の場合はEMA10を使っています。)

 

チャートはTradingView 

検証用のインジケータはMA_ALLです。

jp.tradingview.com




トレード結果4月第2週 ドル円のボラティリティが低下し方向感なし

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前週に引き続き、ドル円ボラティリティの低下がとまらず、方向感がない動きが続いている。イースター休暇(今週金曜日~来週月曜日)以降、どこかでビックトレンドが出てボラティリティが戻ってくることを期待したい。

そして今週のトレード結果は「マイナス」でした。来週以降も低ボラティリティが続くならば、現在の手法では勝つことが難しいので、新たな手法を試してみる必要性もあるかもしれません。(レンジ向け or もう少し長い軸(15分くらい)で)

ローソク足の最重要3パターン

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ローソク足最重要3パターン

自分の手法はどちらかというと「プライスアクション」よりなので、ローソク足の形は常に気にしています。

今回はローソク足のなかでも特に重要な3パターンについてまとめます。

⓵トレンド開始

トレンドの始まりは大きな「大陽線(大陰線)」から始まるというのがセオリーです。※どんなトレンドも必ず大陽線から始まると言っているわけではありません。

大陽線とは、実体幅(始値終値の差)が大きく、ひげが少ないローソク足のことで、それまでの実体幅を大きく超える大陽線が、急にチャートに出現したときはトレンドの開始を示唆しています。(=何らかの要因で大量の買い注文が発生した)

ただもちろんそうでない場合もあります。(例:T大統領の発言で一時的に上がったが、市場が冷静に判断し全戻しした。単なる大口の利確買いだった。など)

また、大きなトレンドの最終局面でも、大陽線がでることがあるのは覚えておいた方がいいでしょう。(Buying Climax、Selling Climax)

②トレンド転換

 トレンド転換でよくみられる形が、酒田五法で「トンボ」「トウバ」と呼ばれる、実体幅が小さく、ひげが長いローソク足です。

安値圏でトンボ(高値圏でトウバ)が出たときは、トレンド転換に注意したほうがいいでしょう。これは経験則ですが、ひげの長さがそろった2本のトンボが出現したときは、トレンド転換の可能性がさらに高まります(目をつぶって買いエントリー!)

ただもちろんだましもあります。

例:下降トレンドが終わりそう⇒トンボ2本で多くの個人投資家が「買い」⇒大口による急激な「売り」⇒だましにあった個人投資家の損切による「売り」でさらに加速⇒ナイアガラで下降トレンド継続

こうなると、基本的に最初の「買い」の価格にはしばらく戻ってきません。

また、安値圏で「トウバ」高値圏で「トンボ」が出たときにもトレンド転換することがあることは覚えておいた方がいいです。

③レンジ

売りと買いの力が拮抗した時に出てくることが多いのが、「十字線」です。

ローソク足の形が意味するのは、上にもいかず下にもいかず、終値がちょうど真ん中になったということです。

相場のボラティリティが落ち着いたころに、十字線が出たときは、レンジ相場になる可能性が高いです。トレンドを前提とした手法なら、トレードを控えたほうがいいでしょう(頭ではわかっているのになぜか実践できない・・・) 

最後に、だましについてです。基本的にどんなテクニカルにもだましは存在します。(これはつまり恒久的に通用する単一のテクニカル(聖杯)がないことも意味しています。)

そしてだましを完全に回避する方法はありません。(フィルタを追加すればそれだけエントリー回数は減るでしょう)このあたりは実践で経験をつんでいくほかないような気がします。

 

 

 

トレード結果4月第1週 ドル円107円を割り込むも反発し108.5円。再び上昇トレンドか?

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今週は、1日の高安幅が1円未満の日が多く、ボラティリティの谷間のような週でした。(それでも通常に比べると動いていますが)

日足チャートでは一応上昇トレンド(112円)の押し目の形を作りましたが、まだまだ下げる(105円→101円)可能性も高く、長期予測は難しい状況になっています。

そして今週のトレード結果は「週間マイナス」になってしまいました。

原因としては

・方向感がないところでにエントリーしすぎ

・ショート(売り)が下手すぎる

・利確がまだ早い

他いろいろです。

どれもこれも頭ではわかっているのに、いつまでたっても実践できていません。「分からないときは参加しない」くらいの簡単なことは早くできるようにしたいです。

常に意識される最重要ライン4本+2

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最重要ライン4本+2

日中常に意識される最重要ライン4本と重要ライン2本です。(当日終値=現在価格は、当然意識するので入れてません)

水平ライン系のテクニカルには他にもラインがたくさんありますが、この6本に比べるとどれも優先度は低いと考えています。

優先度の高い方から並べると

当日高値、当日安値 > 当日半値、当日始値 > 前日高値、前日安値、裁量で引いたライン >>> ピボット > フィボナッチ他 です。

まず当日高値と当日安値は、割合で言えば100%と0%の価格にあたり、売り買いの攻防が起こる最重要ラインです。

次に、当日半値は、割合で言えば50%の価格にあたり、ここも常に意識されています。半値が意識されるのには以下のような理由があります。

①「半値押し」の対象となっている上昇トレンドの要因となった「買い」は、 半値の値を中心に行われていたはずで、今回もその値付近では「買い」と考えられること。

 ②:相場が上昇トレンドにあるなら、半値よりも大きく下落するとは考えにくいとする「投資家心理」が働くから。

③:「半値押し」の概念があることによる「投資家心理」が働くから。

そして意外なのが当日始値(=前日終値)だと思います。これは経験則なんですが、市場が終わる時間帯になると、当日始値に向かって価格が動くときがよくあります。もしかすると、価格帯を上下に動かしたくないときなどに、前日価格の終値にあたる当日始値に向かって動くのかなと思ってます。(価格のナイーブ予測は「将来の予測価格は前の価格と同じ」)

以上4ラインは、トレード中は常に意識しています。

あと優先度は多少低いですが、前日高値と前日安値は直近の攻防価格にあたるので、また裁量で引いた水平ラインはチャートからみえる攻防ラインなので、少しは気にしています。

最後にピボットとフィボナッチですが、トレード中は参考にはしていません。(特に検証したわけでもないので、使ってる方はごめんなさい)

両方とも、半値の例で言えば③概念があることによる「投資家心理」の1点でしか優位性を感じません。

特にフィボナッチは、23.6%や38.2%という数字にかなり違和感を感じます。予測価格には必ず誤差があると考えているため、小数点単位でポイント予測することにあまり意味がないと感じています。(1銭やそれ以下を予測する意味が分からない。)

また、必要以上にラインを入れることで、ときにそれが抵抗帯やサポートに見えたりすることを恐れています。トレード中注視すべき本質は、生の価格=つまり4本値と考えるからです。